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 Warning!…This story is parallelworld and binaryland! I hope the complaint the by way of the maid's planet between Pluto and the Saturn…因みに新しい追加設定を上に書く、その方が見易かろうか?いわゆる昔の山猫亭方式。因みにこの用語集は暫定的な物なので、最終的にはもっと見やすく纏める予定。

・八岐宗家の異能の力アレコレ
 散々「異能の」「超常の」と書いて来たが、作中に具体例が今まで無かったのでここに表記しておく。まあ、八岐宗家の血筋の人間だけが持つ、様々な特殊能力ですね。それこそ純粋な戦闘スキルや、生活に便利な物、使い方次第では大事になるような物から制御不能のパッシブスキルまで。様々な力があり、それは血の力で八岐宗家に生まれた者のみが発現する。因みにテクニックとは全く別種の力だが、総じて宗家の人間は精神力の高い者が多く、術者として大成する者は多い。
 懸命な読者諸君は覚えておいでだろうか? 物語の遥か未来、八岐宗家の系譜がしぶとく息衝く鉄と骨の時代を。網目のように星を無数に走る、龍脈を読み取る力……物理的な土地の潜在能力を見極め、時には引き出し集めるその力を「龍眼」と呼ぶ。他にも「龍拳」「龍掌」「龍勁」「龍声」「龍覚」といった能力が……うーん、何かどれも戦闘スキルっぽいのばっかりだな。きっと商売繁盛力とか政界掌握力とかを発揮するスキルもあると思う……寧ろアレ。く、苦しい……能力系の設定は本当に苦しい。
 因みにシオは多分、自分が持ってる一番強い力が「龍脚」で、他にも何かスキルがあるから宗家の保守派から持ち上げられてるんじゃないかな? 血の濃さは、能力の質と量の双方に影響を及ぼすと思われまする。意外とシオがああ見えて、占い上手とか、風水的な事に長けてるとか……まあ、作中で描写出来なかったのは本当に残念ですね。この辺は後々の課題って事で……何かいつも、勝手に超絶設定をでっちあげてスンマセン(汗)

・闇鴉
 有名な者は刀(打刀or太刀)だが、槍や薙刀、鍬に鋤、鉈に鋏に包丁と色々なものがある。現代で言う孫六みたいなもので、全部が全部、間違いなく正真正銘の闇鴉である。共通するのは、どれも刀身に小さく鴉の刻印が打たれている事。古い物から新しい物まで年代もまちまちで、製作者も多岐に渡る。
 その一方で、とある一部の狭い世界で"闇鴉"と言えば、一本の妖刀を指す。数ある闇鴉の中でも古い部類に入り、それ自体は「ちょっとした業物」だった……最初は。しかし長い戦乱の世を経て、人機の区別無く聖魔も問わず斬って斬って斬りまくって……傷付き朽ちてゆくと同時に、その刀身は多くの怨嗟と妄念を飲み込んだ。それは力の顕現が肉眼で確認出来る程に強く、滲み出る紫煙の刃は鋭い。まだ使いこなしているとは言い難いが、その力を引っ張り出せたエディンの成長には、目を見張るばかりである。因みにこの一振りはやがて、真の使い手に巡り会うが……それはまだ未来の話。

・ハンターズスーツ
 ハンターズになった際、ハンターやレンジャー、フォースに支給される制服みたいな物。着用が義務付けられている訳では無いが、非常に便利なので大半がこれを着用する。様々なメーカーから多種多様なスーツが発売されており、色やデザインを好みで選ぶ事が出来る。また、自分でアレンジを加える者も居るようだ。
 ハンターズスーツの機能は全て、ハンターズIDを表示するコアに集約される。ぶっちゃけて言えば、ハニュエールなんかはID表示の首輪部分を身に付けてれば、全裸でもハンターズスーツの全機能を使用する事が出来る。ハンターズスーツのコアは全メーカー共通規格になっており、ハンターズとして働く者をサポートする便利な機能が多数内蔵されている。因みにパイオニア2のハンターズが使用する物に限り、戦闘不能時に事前登録したメディカルセンターへと転移する機能が後から追加される事になる。
 主な機能として、二種類のガードデバイス(フレームやアーマー等のリアクティブデバイス、バリアやシールド等のアクティブデバイス)が装備されており、それぞれに制御プログラムをインストールする事で、装着者の身を守ってくれる。また、リアクティブデバイスにはスロットと呼ばれる拡張機能が備わっており、インストールする制御プログラム次第で最大四つのスロットが使用可能になる。このスロットにはユニットと呼ばれる特殊な補助機能を増設する事が可能で、生体フォトンの増強や特定の攻撃に対する耐性付加等、様々な恩恵を受ける事が出来る。しかしながら、ガードデバイス用制御プログラムはハンターズスーツ着用者の生体フォトンが低ければ起動しないので、自分の力量に合わせた物を選ぶ必要がある。専用チップをハンターズIDに翳す事でインストール出来る。
 ……なげーよ(笑)因みにこのハンターズスーツ、ゲーム内で見かけるものが各職業で一般的だが。コア部分があれば機能するので、改造して私服にしている人も多いようだ。ハンターズIDが表示されたコア部分があれば、どんな格好でもハンターズスーツになりえる訳。因みにリアクティブデバイスであるアーマーやフレームには、オーバーハンドレットと呼ばれる高品質な制御プログラムが存在する。既存のアーマーやフレームとは一線を画する驚異的な性能で、当然使用者にも強力な生体フォトンが求められる。その防御力は凄まじく、装着が一目で解るように様々なエフェクトが意図的に演出されている。また、アクティブデバイスの名の通り、バリアやシールドは装着者が自分の意思で回避や防御に使う見えない光学防盾であるが……人によってはこの機能をオミットして、実際に利き手と逆の腕に有質量の実盾を装備する者も居る。
 まだまだ続くよ!そんな訳で防具を刷新しても基本的に見た目は変わらない。逆に見た目はどんな服を選んでも、ちゃんとコア部分を装備してればOKって訳。そして制御プログラムは同じ物でも個体差があり、防御や回避への補正値が違ったり、リアクティブデバイスはさらに使用可能になるスロット数が違ったりする。余談だが、武器と両デバイスをセット運用前提で、軍が開発するケースがある。高名な武人や軍人の手によるそれらの、レプリカモデルを愛用するハンターズも多い。ヒースクリフ=フロウウェンやドノフ=バズ、WORKSの兵士達は実盾(もしくは常時展開型光学防盾)を好む傾向があるようだ。

・テクニックディスク
 読んで字の如く、テクニックの習得に必要なディスク。テクニックとは「精神力による物理現象の顕現」であり、フォトン科学文明の発達と共に体系化された技術である。この辺を説明し出すと長くなるので割愛するが、特別な者だけが使える魔法のような物では無く、精神力を鍛え勉強すれば誰でも習得できる物である。最も、精神力が概念として設定されているだけのキャストには、テクニックを使う事は(基本的には)出来ない。

・ブラックロッド(CV:????)
 黒の猟犬の創設メンバーは三人、キリークとティアンと、そして彼もしくは彼女である。二つ名以外の全てが謎に包まれており、その情報を求めて真実に辿り着いた者は誰も生きていない。男なのか女なのかは不明だが、唯一ニューマンのフォースであるらしいとの情報も……しかしこれもかなり信憑性に欠く話である。
 ブラックペーパーは日々激化する組織間の抗争に対して「特化した能力を持つ少数精鋭による武力行使」を模索。コーラル全土より三人のハンター、レンジャー、フォースを選りすぐったとされる。コードネームはブラックスリー……そのキルスコアは凄まじく、今でも裏社会では伝説になっている。

・キリーク(CV:小杉十郎太)
 永きに渡り歴史の影に暗躍する、死の商人ブラックペーパーが抱える秘密組織「黒の猟犬」に所属するヒューキャスト。その二つ名であるキリーク・ザブラックハウンドが示す通り、黒の猟犬の創設メンバーであると同時にフラッグシップハンターでもある。武人然とした逞しい巨躯には覇気が漲り、力を潜めてさえ見る者を圧倒する。彼もまた力に魅入られ貪欲に求め……やがて溺れ身を滅ぼす事になるかもしれない。ソウルイーターを振るう紫影の死神として、様々な組織から恐れられている。

・パイオニア2特別慰霊墓地
 一見して普通の墓地だが、それはこのパイオニア2という社会では異質で特別な物である。普通の移民が何らかの理由で死亡した場合、その遺体は公共墓地へと葬られる。それは単に遺骨を預かる保管庫的だが……特別慰霊墓地は一部の富裕層だけが墓を建てられる場所である。移民船団の限られたスペースを贅沢に使った墓地は、最終的にはそっくりそのままラグオルに降ろされる予定である。パイオニア2では「絵に描いたようなお墓参り」も限られた人間にしか許されない贅沢なのだ。

・六番艦ヒマリア
 総面積の実に95%がサバンナという、一見して何の為にあるのか解らない艦。しかしながら立派に、正規の移民IDを持った者達が暮らしている。文化や風習の都合上、文明社会に頼らず生きる人達もまた、星の海を越えて移民を余儀なくされているのだ。恐らく後発のパイオニア3以降にも、ステップ地帯や亜熱帯ジャングルをそのまま内包した艦の建造が予定されていただろう。因みに舳先側にパイオニア2特別慰霊墓地がある。軌道レールは一時間に一本、駅周辺と墓地を除けば、物質文明的な物は何もない場所。

・シオ=クシナダマル(CV:清水香里)
 櫛名田丸家現当主にして保守派の急先鋒。現在の八岐宗家では、サクヤに続く力を持つ。櫛名田丸家は宗家内でも安定して強い位にあり、その影響力は大蛇丸家に次ぐ。この両家はその名前を見れば解る通り、非常に近い間柄なのだ。シオはその櫛名田丸家当主として、宗家の安泰を第一に考える余り十七代目盟主となったサクヤと反目する。基本的には悪い人では無いが、自尊心と気位が人一倍高いようだ。つーか懐かしいキャラをまたリサイクルしてしまった(笑)漢字で書くと志雄=櫛名田丸。

・イマチ=オロチマル(CV:白鳥哲)
 サクヤの許婚にして大蛇丸家の現当主。本来であれば彼が、八岐宗家の頂点に君臨する第十七代盟主となる筈であったかもしれない。が、運命とは残酷なもので。宗家の筆頭である家に生まれながら、彼は全く異能の力が無かった。その濃い血を受け継ぎながら、全くの一般人、ただの人だったのだ。この事実は宗家を混乱させ、各家がこぞって娘を差し出し盟主を狙うという騒ぎまで起こった程。
 しかし中々の好人物であり、飄々としているが芯が強く度量が広い。出来損ないと言われながらも、宗家の安泰と伴侶の幸福を願い、異能の力が正しく使われる事を望んでいる。また、剣聖に指示した剣の腕は達人の域だと言われているが、彼は生涯一度も人に剣を向けた記録が無い為、真偽の程は定かでは無い。因みに漢字で書けば居待=大蛇丸。

・八岐宗家
 太古より脈々と、超常の力を残す異能者の血族。その力は通常のフォースの行使するテクニックとは根本的に異なる。無論、宗家の者達は皆優れたフォースでもあるが。その異能の力は多岐に渡り、昔から人類社会の影で世界の敵と戦ってきた。故に政治や経済への影響力も強く、それはパイオニア2船団でも変わらない。そんな訳で、この古い名家を敵に回す事は自ずと皆避けるようだ。
 嘗てばらばらだった異能者達は、中興の祖である初代盟主カグヤの元に集い、八つの氏族が一つに纏まり八岐宗家を名乗った。大蛇丸家を筆頭に、倶利伽羅丸家、叢雲丸家、沼矛丸家、十拳丸家、櫛名田丸家、菊理丸家、此花丸家がその血を今に残している。また、それぞれの家に無数の分家が存在するようだ。各家はその時代時代で力関係が変化し、異能の血が濃い家が基本的に発言力も強まる。
 懸命な読者諸氏はお気付きだろうが、この八岐宗家なる古い血筋は今後も脈々と続く。ラグオルで再び栄えたフォトン科学文明が衰退し、混迷と再生の果てに野蛮で原始的な世界になっても。絶える事無く力は継承されてゆく…永久に。その過程で外の血が混じる事も、極稀にあったようだが。

・ダライアス
 これとR-TYPE、グラディウスがマイフェイバリット三大横スクロールシューティングゲーム。他にはサンダーフォースとかパルスター、エアバスターなんかも好きだな…マイナーな所だと雷牙とか、Xマルチプライも面白かった。昔はあんなに沢山の横スクロールSTGがあったのに、今じゃ絶滅危惧種ですよ。いや、そんだけ…ダライアスはSF設定とボスのインパクト、出オチな筐体に独自のパワーアップシステムと、兎に角斬新で面白いゲームでした。

・トリメイト
 ゲーム内ではあまりお世話になった記憶が無いのは、俺が貧乏性だから。しかしよく考えて見ればこの薬品、どんな外傷もたちどころに全快するという恐るべき代物である。骨折や火傷、裂傷もOK!五体が満足なら取り合えず治りそう…流石に千切れた手足が生えるとかはなさそうですが。肉体が持つ本来の自己治癒能力を、瞬時に限界まで高める薬品だと思われる。おやつ感覚で食べられるモノメイトとは違うのだよ、フッフッフ…原理は不明、もうフォトン科学文明胸囲の科学力としか言い様が無い。

・成長抑制剤
 Ep3でレルミトス(ネフ=ミヤマ)が使用しているとされる、老化を押さえあまつさえ若返らせてしまう魔法の薬。某女将なんか欲しがるかもしれない(笑)正式名称は不明だが、フォトン科学文明ならではの素敵薬学によるトンデモ薬品だという事だけは確かだ。老化による肉体的な衰えから逃れる代償に、激しい副作用があるようだが…グライアス卿がティアンやヨォンよりも外見が若々しい理由として、これの服用を臭わせる発言がある。恐らく彼の身体は副作用でボロボロダだろうが、そうまでして己を鍛え上げたいのだろうか?常人には理解不能な選択である。

・メセタ
 コーラル本星およびパイオニア2の統一通過。コーラルでは既に国家と言う概念が存在しないので、当然通貨はメセタしかない。何て便利な設定…我ながら惚れ惚れする。さてこのメセタ、日本円に換算するとどれ位だろうか?個人的には1メセタは10円位かなと…モノメイトが500円。という事はトリメイトは20,000円…まあ、あらゆる外傷が瞬時に治る薬なら、安い値段じゃないだろうか。しかしそう考えるとメディカルセンターなんか格安である…なんて公共福祉が充実してるんだ、パイオニア2!まあ、メディカルセンターはハンターズ区画限定の特別な施設かもしれないけども。

・コーラル統一戦争
 元老院を名乗る謎の超越者集団が、突如コーラル全土のあらゆる国家に対して行われた宣戦布告。それは長きに渡る戦乱の始まりであり、正式にはまだ終戦に至っていない。元老院は純戦闘用の強力な第二世代型アンドロイドであるWarcastの大軍を率い、コーラル全土の統一という覇業に着手した。今でこそ大規模な戦闘は少なくなったが、今でも局地的な紛争は後を絶たない。

・ティアン=ノースロップ(CV:小山茉美)
 フェイの師であり、先代のブラックウィドウ。老いて病に伏しながらも、毎日元気に棄民達を支え続ける。その力は衰えたものの未だ健在で。しかしもう、彼女が銃を握る事は無い…かどうかは、解らない。嘗てとある組織で、ブラックハウンドやブラックロッドと共に戦い「一極特化能力者による武力集団」の有用性を実証。他にも一時は優秀な軍人であり、ハンターズでもあった伝説のガンスリンガーである。

・特級酒本醸造「酒乙女」
 幻の銘酒。パイオニア2のどこかに酒蔵があるのだろうか?物語を通じて長々と、登場人物達に愛飲され…あろう事か、鉄と骨で竜を狩る時代まで脈々と登場する。恐らくミナガルデの山猫亭でキヨノブが飲んでいた物と、全く同じ物と思われる。

・コーラル
 旧設定ではテラと表記していた本星の事。テラって地球の事やん、などと思いつつPSZでは地球って呼ばれてるから不思議。パイオニア2の移民達にとっての、人類にとっての故郷である母なる星である。今でこそ元老院により統一されているが、度重なる戦乱と環境破壊で、惑星自体の寿命は既に長くは無い…という設定だったが、PSZの時代までしぶとく生きてるどてらい奴。コーラル自体に意思があるとされ、元老院は星の巫女を介してコンタクトを取り、それを元に星を治めている。

・ミヨ=サクラギ(CV:佐々木るん)
 サクヤの育ての母。サクラギはヤヤの一門の分家であり、ミヨ自身も女中としてヤヤの元に奉公していた。幼くも強い血を持つサクヤが、宗家内の騒動に巻き込まれる事を懸念したヤヤより、幼少期のサクヤを託される事となる。しかしながら結局、宗家の筆頭一門に嫁ぐという運命が、サクヤには課せられてしまうのだが。現在は宗家の重鎮により、ミヨ自身は身柄を拘束されているが、その事をサクヤは知る由も無い。
 因みに余談であるが、漢字で書くとサクラギは桜木、サクヤは朔夜、ヤヤは弥夜、ミヨは魅夜だと思う…あーでも、サクヤは咲夜かもしれない、つーかどっちが字面いいかなー?

・ヤヤ(CV:島本須美)
 サクヤの実の母。さる宗家の一門であるが、今はまだその家の名前を明かす事は出来ない。突出して力が強い訳でも無く、むしろ身体は病弱だったが…非常に宗家の血を色濃く宿し、力の強い蒼髪のサクヤを生んでしまった為に今は病床に臥せっている。愛娘を案じ、その身を宗家の呪縛から遠ざけようとするが…残念ながらその願いが叶う事は無い。結果的にはしかし幸せになったという事だけが、唯一の救いであろうか。

・リリィ(CV:植田佳奈)
 自らを"謎の美少女使い魔"と名乗る、謎のニューマンの少女。いや、ニューマン的な容姿をしているものの、ニューマンかどうかも怪しい…果たして彼女は何者だろうか?歴史を紐解けば、とある異能者の血筋の傍らには必ず彼女が居た。我々が良く知るラグオル調査全盛期しかり、その数百年後の世界しかり。ひょっとしたら、骨と鉄で武器を紡ぎ、生身で竜へと挑む時代にも、彼女は存在していたかもしれない。その姿は常に、宗家を束ねる蒼髪の傍らに存在し、その過酷で残酷な運命を見守る。

・エマ=ストウナー(CV:冬馬由美)
 後のヴォーテック家メイド長である。彼女はいわゆる、メイド・オブ・オールワークス(雑役女中)として、現在は一人でヴォーテック家を取り仕切っている。その仕事は炊事に洗濯、掃除に用心棒、情報収集と実に多彩。素性は不明だが、凄腕のガンスリンガーである事だけは確か。年月を重ねて尚も強く美しい彼女の元に、多くのメイドがパガニーニ氏を慕って集うのは、もう少し未来のお話である。この時代のヴォーテック家はまだ、そこまで収入の安定した大富豪では無いのだ。

・パガニーニ=ヴォーテック(CV:千葉繁)
 パイオニア2船団の新興企業、ヴォーテック社の社長。若くして起業した彼は、その身分に釣り合うだけの苦労と努力を重ねて来たに違い無い。無論、その中には不当な努力も含まれており、彼自身はいつかその報いを受ける日が来る事を知っていたようだ。豪快にして繊細、大胆にして慎重なその敏腕で、何度と無く窮地に陥りながらも…我々が良く知るあの、懐かしき良き時代までヴォーテック社を存続させ続けている。因みに本作ではまだ未婚のようだ。

・星刀
 コーラルで太古の昔に鍛造されし、究極の剣。それは星に降り積もる人の想いが結晶化した、テラリウムという特殊な物質で出来ており、物語中の世界で唯一、光の速さを超える事が出来る物体でもある。何か言ってて恥ずかしくなってきたぞ(笑)
 大小二振りの星刀が存在し、大きな野太刀を罪斬(正式名称は常世宵闇罪斬)、小さな太刀を大蛇顎門(正式名称は焔暁大蛇顎門)と呼ぶ。邪を破り魔を滅し、神すらも切裂く人類究極の武器である。因みにどちらにも三本の守護刀があり(こちらはテラリウム合金製)、大蛇顎門を散華、夜叉、神威が、罪斬を華厳、羅刹、神塵が守護している。それぞれ四刀、裏四刀と呼ばれ、四刀は大蛇顎門を除く全てを、ミヤマ家の豪刀ゾークが所有する。

・星の巫女(CV:かないみか)
 本星コーラルを治める元老院が奉じる、コーラルそのものの意思と対話するシャーマン。元老院が所有するエンハンスニューマン、フェインシリーズの中でも特別に調整された14、リル=フェインがその責を務める。基本的にコーラルは彼女の御告げで回ってると言っても過言ではない。今回の物語には直接の関係は無い為、覚えなくても良い設定なのだが…何度か作中に名前が登場する為、ここに記しておく。星の巫女の切なる願いを受けて生まれた、彼女の妹の胚は芽吹く事無く今も、パイオニア2のとある場所で眠り続ける…闇の淵より出でし破壊神が、初めて人の手で倒される日まで。

・バナナザボンソーダ
 ラグナさん専用飲料。俺は絶対に飲みたくないでゴザル!

・リョウカ=カーバイト(CV:野田順子)
 御存知、冒険者の宿山猫亭を細腕一本で取り仕切る名物女将。既に四十代も折り返しだが、その姿は訪れる客を魅了する。最も彼女の真の魅力は、豪放で豪快なその性格なのだが。ハンターズと言わず一般市民と言わず、多くの客が彼女と酌み交わす酒を求めて、日々山猫亭に押し寄せる。彼女はある日突然、空から落っこちて来た少女と出会い、養女に迎えて育て、最後には女将の座を譲る事になるが…それはまだ先の話である。彼女の後を継いだ新女将は、自分がリョウカにしてもらったように、義理の息子に接したかったようだが…結果は誰にも解らない。

・エレメント
 フォトンウェポンに付与された、特殊な効果をもたらすおまじない。フォトンドライブの触媒である石に、術式として紋様が打ち込まれる。エレメントの付与された武器はその為、強力なエクストラアタックが可能。エレメントには様々な系統があり、系統毎にランクもある。因みにラグナのセイバーに付与されたスピリッツは、使用者の精神力を一時的にフォトンエネルギーに変換し、瞬間的に攻撃力を増大させるエレメントである。

・フォトンドライブ
 フォトンを動力に稼動する、ありとあらゆる物に搭載された動力源。キャストの心臓部に用いられる物はフォトンリアクターとも呼ばれる。それは空気中の氣を、触媒(主に鉱石や結晶体が使用される)を通してフォトンエネルギーに変換する、事実上の永久機関である。だがしかし、フォトンドライブを用いる道具はどれも最大効率で可動時は、精製されるエネルギーよりも放出するエネルギーの方が多い。その為、フォトンウェポンの銃器でも弾切れになるし、刀剣ならば切れ味が落ちる。良く「粒圧が落ちる」と表現されるのはこれである。無論、キャストも同じで、彼等彼女等の場合はフォトンリアクターの補助動力として別個に電源を持っている。その為、充電が必要になる訳だ…まあ、世の中にはD機関なる謎の装置で、ヒューマンと同等の食生活で補助動力を補う変り種も居るが。

・元老院憲章
 本星コーラルを元老院が完全に制覇し、統治を始めるに当って公布した、いわば憲法に当る物。今まで様々な国家が乱立するコーラルを、その星自体を一つの国とし、その中で三種族…即ちヒューマン、ニューマン、キャストの平等を謳っている。他にも細々とした事が明記してある…例えば、元老院がコーラル統治の際に用いる神託議会制なる政治形態等。この辺は話し出すとキリが無いので、憲法みたいなものだと思って戴けるとありがたいデス。

・コロシアム
 船団中の娯楽を集めた、三十一番艦アナンケにある闘技場。ここでは、ハンターズ同士の手に汗握るバトルを楽しむ事が出来る。このコロシアムでのハンターズランキングで上位に名を連ねる事は、必然的に優秀なハンターズとして自らを喧伝する事にもなる為、熱心に通うハンターズは以外に多い。また、ハンターズ同士のバトルは賭けの対象になっており、一般市民にも大衆娯楽の一つとして馴染みが深い。因みに御馴染みのメンバーが活躍する23年後、このコロシアムの女王は…勿論、自称か弱いあの人である。

・第三世代型キャスト
 いわゆるゲーム内の普通のキャスト。元老院憲章により一つの種族として、ニューマンと共に人権等が認められたアンドロイド達の事を指す。そう、山猫亭設定ではあの有名なキャシ子さんもキャシ男さんも、みんな纏めて第三世代型という事になる…多分、一部例外はあると思いますが(笑)その身体能力は基本的にゲームに順ずるが、時々バケモンみたいなトンデモキャストもいる…現実とは得てしてそういうモノだ。因みに第二世代型はコーラルでの統一戦争時代に生み出された純戦闘用アンドロイド、第一世代型はそれ以前の完全に人間に隷属するだけな労働用&愛玩用の非自立型アンドロイドである。

・デコイ
 Decoy、いわゆるオトリである。現実世界の日常生活では、余り耳にしないこの単語。作者の大好きな潜水艦同士の水中戦では良く使われる。相手の魚雷を避けるため、自分の代わりに魚雷に追い回されるデコイ魚雷を撃つ…みたいな。これが戦闘機同士の空戦である場合、デコイとは言わないが熱感知式のサイドワインダーみたいなミサイルにはダミー熱源やフレアを撒く、ってそんな話はどうでもいいか(笑)因みにPSOのゲーム本編をキャストでプレイ時、銃のロックオンは勝手にエネミーよりトラップを優先する時がある!あーもう、頼むから俺に猿とか草とかを狙撃させてくれBy制御塔…

・VR空間
 Virtual Reality空間、いわゆる仮想現実である。ジュン=キタミは個人的なキャストチューニングの小規模ショップであるにも関わらず、パイオニア2のラボが所有するVR空間のデータを使用して、手を入れたキャスト達のシェイクダウンを行っていた。彼がどれだけ多くの組織に出入りし、どれだけ多くのキャストを調律したり製造して来たかが窺えるワンシーンである。

・ジンク(CV:井上真樹夫)
 古くからハンターズを生業とする古参のヒューキャスト。相棒であるビルドラプター同様に、第三世代型の初期型キャストである。常に冷静沈着、義を重んじるその生き様は求道者にも似て。典型的な武人タイプの人間だが、それは彼の人格初期設定と人生経験がそうさせるのだろう。多弁な方では無いが、時には血を滾らせ熱くなる事もあるようだ。また、長いハンターズ生活で数多の修羅場を潜り、自身のキャストとしての肉体を自在にコントロールする術を身に付けている。それは時として彼に、スペック以上のパワーを発揮させるらしい。武芸に秀でるも技は我流で、故に型の無い豪の剣を信条としている。

・リム=フロウウェン(CV:折笠愛)
 ヒースクリフ=フロウウェンの愛弟子にして養子、ディバインアームマイスターの名で敬われる凄腕武器職人。代表作に赤シリーズのRIMM-Specがある他、プラチナフォトンの武器製造に初めて成功するなど、数々の偉業を成し遂げた。その一方で寄生防具ヴァジュラなど、常軌を逸した武具をも生み出しており、本人も後年になってそれを悔いていたようだ。彼女の鍛えた武器を手に、御馴染みのキャラクター達がラグオルを駆け抜ける…のは、まだもう少し先の話。性格は勝気で気風が良く人情家だが…研究の事となると回りが見えなくなる事も。後年、ラグオル調査で命を落としたハンターズ達の孤児を引き取り、ラグオルの地表に小さな集落を作り住む。

・RIMM-Spec
 リム=フロウウェンが自らの手で作り上げた、特別な赤シリーズ。既存のレプリカモデルとは違い、限り無くレッドリング・リコのオリジナルに近い。その性能は凄まじい半面、使い手を武器自らが選ぶという。作中では今まで、スライサーをソフィ=レッドアイが、マシンガンをAHI×2が、パルチザンをジンクが使用していたが…今まで書かれたそれらのシーンは、今はまだ未来の話である。最初の一振りであるソードは、グライアス卿の愛剣として末永くラグオルの歴史に暗躍する事となる。

・ブラウレーベン・フォン・グライアス(CV:森川智之)
 青髪に青いスーツのヒューマー。その性格は温厚で紳士的に見えるが、本性は非常に冷酷で好戦的。有象無象の荒くれ者であるレフトハンターズ達を、力で従わせる豪の者でもある。コーラルのとある国の貴族らしいが、その真相は定かではなく。ブラウレーベンの名も偽名らしく、誰もが彼を恐れ敬いグライアス卿と呼ぶ。狂気を自覚し暴力を好む、非常に危険な人物と言えるだろう。本星でも様々な事件で、数々の英雄達と刃を交えてきた。それなのに若々しい肉体には、何か秘密があるようだ。因みに彼は、とあるキャラクターの実の父である。

・クエスラ(CV:川村万梨阿)
 翠緑色のオカッパ頭が眩しい、グライアスが常に連れ歩く謎の少女。姓も無く、9才にしてはその言動は余りに幼い。しかし、その見た目に反して、非常に高い運動能力を持ち合わせているのは周知の通り。グライアスをマスターと呼んで常に従い、彼の命令ならばどんな事でも平然とやってのけるだろう…何の罪悪感も無しに。彼女が自らを取り巻く環境に疑問を抱き、独りで歩き始めるまで…己の振るう武器の真の姿に気付くまでには、今少しの時間が必要である。

・ホルス=ミク(CV:山田みほ)
 ミク社の若き社長にして、凄腕のウェポンマイスター。数々の武器を世に送り出した彼女の、その名を一躍有名にしたのが、彼女自身が自ら打ったフロウウェンの大剣。3084モデルと呼ばれるその一振りは後に、とある少女の手に渡る事になる。他にも本星では、ヴァリスタ社と共同でマルチタスクライフルの開発に協力したりと、その才能は折り紙付き。気位が高く自尊心の強い才女である。ヒースクリフ=フロウウェンに心酔しており、その弟子で義理の娘の、リム=フロウウェンをライバル視している。

・ミク社
 フォトン用品の大手メーカーであり、クリス社やトラト社と競合している。武器だけでなく日用品からフォトライドまで、フォトンを扱う様々なものを製造している。ホルス=ミクが社長に就任するにあたり、拠点をラグオルへと移すべくパイオニア2に本社を移転した。

・マグ
 近年になってハンターズを中心に、急速に普及した生体メカ。使用者とシンクロする事で、その生体フォトンを飛躍的に向上させる事が出来る。また、ハンターズが常用している様々なアイテムを与える事で成長し、その方向性も所有者の好みである程度決める事が出来る。そのメカニズムは謎が多く、一部がブラックボックス化しているが…今やハンターズにとっては無くてはならない物である。
 公式設定によれば、マグはラグオル宙域より飛来した隕石に付着していた、謎の細胞より生まれたとされる。コミュニュケーション能力に乏しいものの意思があり、エモーショナルAI搭載型のアンドロイドであるエルノアのみが、マグと完全な意思疎通を可能としていた。

・マテリアル
 錠剤や無痛注射で体内に摂取する、一種のマイクロマシンである。使用者の体内で、生体フォトンの一部を増幅する効果があり、多量に摂取すればその能力は飛躍的に向上する。かつては使用制限が無かったが、副作用が指摘され現在では法的に制限されている。尚、ヒューマンに比べてニューマンやキャストは使用限界が低い。これは、ヒューマンによるあからさまな種族差別…ではなく、単純に肉体的な理由から。

・粒圧波形
 粒紋とも言い、フォトンウェポンやキャストが個々に持つ、それぞれ違ったフォトンの波調の事。例えば同じセイバーでも、同じメーカーの同じモデルのキャストでも、同じ粒圧波形の個体は存在しない。しかし一定のパターンがあり、製作者が同一である場合、その波形は似る傾向がある。ホルス=ミクのようなウェポンマイスターであれば、解像度の低い映像からでもそれを見抜く事は容易いだろう。因みにこの粒圧波形、武器の性能とは一切関係が無い。

・デフォルトモーションパターン
 各社共通規格で造られたフォトンウェポンにプリセット(事前登録)された、初心者用の御手本の事である。初めて触る武器の場合は、武芸の覚えが無い限りはこれに従うのが上策だろう。武器から立体映像でモーションが表示されるので、それを良く見て真似たりし、時には自分を立体映像に重ねて練習するのもいいだろう。その際は武器をプラクティスモード(殺傷力の無いフォトンの刀身が発生する)で起動する事をオススメする。

・ビルドラプター(CV:小林清志)
 紹介を忘れていたので、この機会に明記しておく。パイオニア2出港より遥か前より、ヒューキャストのジンクと共にハンターズとして働く古参のレイキャスト。非常に古いモデルで、第三世代型のごく初期に作られたらしい。その性格は豪放にして大胆、細かい事は気にしない大らかな性格である。フェイとは顔馴染みで、気安く呼び合う仲のようだ。永いPSOの物語の中で、相棒のジンクと共に後半まで物語に登場する事になる。

・カロン=バルケッタ(CV:西墻由香)
 十カ国同盟が一つ、サラファ・ミリア人民共和国のパイオニア2駐在大使サヤスタ氏の長男として生を受けるも、5歳の時に両親は離婚。以後、母親により女手一つで育てられた。そんな彼が母の死後、十カ国同盟特務監察官(コードネーム"ダンダリオン")を経て、黒の猟犬の一員としてカロン・ジ・オルフェを名乗る事になるとは…何と言う皮肉であろうか。因みにEp3時に彼が名乗っているバルケッタ姓は母方の旧姓である。

・十カ国同盟
 非常に解り難いと思うので、先ずはオフィシャルの設定を先に説明する。十カ国同盟とは、コーラル本星でパイオニア計画を推進して来た機関である。その実体は、ラグオルの異常フォトン(無論DFの事である)を兵器へ転用しようと目論む、ブラックペーパーであった。そんな訳で公式設定ではコーラルには複数の国家があり、その中の十カ国がパイオニア計画の為に結んだ同盟関係を指すのだろう。
 さて、俺設定のターン!十カ国同盟とは作中では、元老院による統治を是とせず、そのコーラル平定と統治に今も異を唱える者達の事である。コーラル統一戦争以前に大国だった10の国家(エペル合衆国、スルミナ共和国、ベルガモン王国、テラテア公国、サデルス王朝、フィルデアフィラ国家社会主義共和国、ラキオデア帝国、サピトロ皇国、サラファ・ミリア人民共和国、サンマリデ・グラツィ連邦)で形成されている。彼等は以前の領土と権益を主張し、未だに各地で元老院勢力と戦争中である。
 しかし、仮にも国家群という体裁を繕う以上は、外交努力も惜しまぬようだ。最も元老院側では、十カ国同盟など端から相手にしていないのだが。戦力的にも話にならないレベルで差があるが、昨今は十カ国同盟に肩入れする謎の武器密売組織があるらしく、戦術的には十カ国同盟が有利な戦場もあるようだ。彼等は本星の実質的首都にあたる星都セントラル・エウロパのみならず、パイオニア2にも大使館を設けている。恐らくラグオルに自治領をなどと主張しているのだろう。また、独自に十カ国同盟特務監察官なるエージェントを使い、元老院の治める世の中の情報を集めている。

・ニューマンの寿命について
 嘗ては人造亜人であったニューマンは、一つの種族としてあらゆる権利がヒューマンと対等に認められた今でも、解決出来ぬ大きな問題を抱えている。それが老いと寿命の個体差である。オフィシャルでの設定では「寿命が不安定」としか明記されてはいないので、短命なのか長寿なのかの判定は不能だが。山猫亭の物語では基本的に、老いず長寿な人も短命な人も、ひとえに個体差であると設定している。だからアルピーヌのように年齢よりも強烈に若々しく見えるニューマンは珍しく無い。まあ、短命で死ぬニューマンを書いた物語が皆無なので、ニューマン=老いず長寿、のイメージが先行していますが。
 余談であるが、例に出したアルピーヌ・ド・トゥールビヨンは、作中の時点でヨォン=グレイオンよりも年上である。山猫亭の物語では、元老院のコーラル平定が一世紀位前の出来事で、それ以前はニューマンとキャストには人権等が無かったという設定…では、ハーフとは言えニューマンの貴族はおかしくは無いだろうか?彼女は先代のトゥールビヨン公が、奴隷だったニューマンの女性との間に儲けた子で、家督相続権も最下位だったが…先代の常軌を逸した遺言により爵位を得る事となった。この事に関しては語る機会が訪れないであろう設定なのでここに記しておく。その頃からずっと生きてるんだ、アルピーヌさんは…

・アルピーヌ・ド・トゥールビヨン(CV:皆口裕子)
 女だてらに公爵の位を持つ、れっきとした貴族様であるが…今は名前だけのしがない船体管理公社職員である。以前はフォニュエールとしてヨォン達と共に、数々の冒険をして来たが…彼女の風使いとしての能力を買われ、公団にスカウトされた。彼女は今では途絶えて久しい、風属性のテクニックに精通し、船団内の天候管理を主な業務としている。恋多き女性らしいが、素敵なダーリンが見つかるのは、まだちょっと先の話。因みに彼女、ハーフニューマンである。ガードウェイブ発掘要員がこの10年で随分と出世したな(笑)

・天然ドスマグロユッケ
 ここで言う天然とは、エラーラのウォーターラインで育てられた魚介類を言う。天然物の逆は養殖物では無く合成物…安い魚介や食肉は全て、合成食料である。マグロのユッケは美味しいですよね…にしても山猫亭は何か、居酒屋チェーンみたいなメニューですね。因みにドスマグロとは、エラーラで遺伝子改良された巨大なマグロの事である。これがまさかラグオルへ流出し、数千年単位で種を存続させるとは、この時まだ誰も思っては居なかった…ごめん、またやっちゃった(笑)

・ヨォン=グレイオン(CV:石塚運昇)
 この名に馴染みが無くとも、古くからの読者様にはOYA-Gと言えば解って戴けるでしょうか。ゲーム内年齢より23歳若い壮年期のオヤジさんは、その名もコーラルに轟く一流ハンターズ。最近では星の巫女直々の願いにより、星刀オロチアギトの発掘という偉業を成し遂げた。彼の持つ剣聖の称号は、その時に星の巫女より送られた物である。この頃から(若い頃から?)かなりの女好きのようだが、御孫さんがいる事から、嘗ては連れ添う伴侶が居たのだろう。英雄色を好むとは良く言った物である。

・五番艦アマルテア
 あちこちの艦で働くサラリーマン達が、憧れのマイホームを夢見るベットタウン…になるのは、まだまだ先の話で。この時代のアマルテアは、ごく普通の移民船として居住区画が広く取られている。アンブリエル同様に、その街並みは普通にして平凡だが。これが後に、パイオニアベビーブームを経て一大ベットタウンへと変貌を遂げてゆくことになるのである。

・プジョー
 遥か太古の四輪自動車メーカー。作中でフェイが転がしているのは、恐らくプジョー206のWRカー仕様と思われる。過去作品においても某酒場の女将がプジョー306を愛車にしていたりと、どうやら作者はプジョー(というか仏車)贔屓のようだ。因みにこの時代、化石燃料は枯渇している為、ガソリンはわざわざ化学的に合成する必要がある。そのコストたるや…それでもやってしまうお金持ちがいるのもまた、パイオニア2船団の面白いトコなのかもしれない。

・パイオニアラリーチャンピオンシップ
 略してPRC。パイオニア2船団で唯一、化石燃料を用いた内燃機関による車両の使用が許可されたモータースポーツ。ファンからはF-1復活の声も高かったが、基本的に市販車両で参加できる等、レギュレーションとレース環境(ラリーは公道で行う)の観点から、PRC開催の運びとなった。無論、これをやる為だけに、各艦に車道やら悪路を敷くという贅沢なお金持ちの道楽である。基本的にパイオニア2船団内の道路は歩道で、車両は全て空を飛ぶ。因みに船団管理公社では、排ガス等の観点からPRC廃止を強く総督府に意見しているが…今後数十年に渡り、PRCは続く事となる。

・婆娑羅=イュルドゥルム=桜之宮(CV:井上喜久子)
 十三番艦アンブリエルに居を構える、謎多き桜之宮家の現当主。桜之宮家は異能の古い血筋で、代々祓魔師のような事を生業として来たらしい。その筋では有名な人物であり、フォトン科学文明全盛の今の世にあっても、昔と変わらず「こちら側」と「あちら側」の狭間で生きている。半ば世捨て人のような生活だが、その力は未だ健在のようだ。

・カレン=オバナン(CV:釘宮理恵)
 桜之宮家に仕えるメイド。その正体は、現世に未練を残して彷徨い出た霊魂が、強念ゆえに実体化した幽霊だった。彼女がどのような未練を残しているのかは謎だが、メイドと称して桜之宮家に勝手に住み着いて(棲み憑いて?)いる辺りに、成仏のヒントがあるかと思われる。

・十三番艦アンブリエル
 これといって特徴も無い、ごく普通の弩級恒星間移民船アリサ級第十三番艦。艦番一桁台がそれぞれ、特徴的な街並みであるのに対し、十番台の艦は最も移民船らしいと言えよう。限られた艦内のスペースを最大限に活用し、移民用住宅が所狭しと並んでいる。どちらかと言えば郊外の片田舎といった趣の艦であるが、この艦を中心にハンターズにまったりチャレンジが広まっていくのは、まだまだ先の話である。

・キャストの身体能力について
 ゲーム内でヒューマンやニューマンと動揺にレベルアップするように、キャストも自分の肉体を鍛えたりする。それはアンドロイドとしては一見すると無意味に思えるかもしれないが。そんな事は全く無い。まず第一に、全生命体に共通する内なる力…己の生体フォトンを高める事。次に、己の肉体を最適化する事。
 特に後者は重要で、例えばメーカーから出荷したばかりのキャストと、長年稼動してきたキャストが居たとする。同じモデルの同出力同チューンの両者はしかし、明らかに性能差があるのだ。稼動年数に応じて最適化が進み、反応速度などはどんどん上がってゆく。鋼の肉体が「動こうとする意志への追従性」を増すからである。また、当然ながら感受性や情緒、人格も変化する。こっちは必ずしも成長するとは限らないが。

・ジュン=キタミ(CV:三宅健太)
 人呼んで地獄のチューナー…今はカリストの商店街で自転車屋をひっそりと営む謎の男。過去には、キャストへの過激なチューニングで有名だった事もある。彼のチューニングしたキャストは、まるで身を捩るように強力なパワーを発揮するというが…その末路は皆、呪われているかのように悲惨だった。本来キャストも人間同様、己を鍛える(自分の生体フォトンを鍛えたり、動作の最適化を図ったり)のが普通だが、パーツ交換や、極端なチューンを求める者は少なくない。つるこのお父さんになる人である。

・カリスト移民スタジアム
 野球だけでなくサッカーやアメフトにも使用でき、国際公式試合のフォーマットも満たしている。更にはミュージシャンのコンサート等にも使用される事が多いようだ。こういった施設は場所を食うが、長い航海では必要と判断された為作られた。因みに残念ながら、多目的スタジアムなので人工芝である。

・元老院
 コーラル本星全土を支配する謎の超越者集団。その正体は、フォトン科学文明の進歩に多大な貢献をした科学者達。彼等は絶対戦術兵器とまで言われる強力なエンハンスニューマンを従え、あっという間にコーラルの地図から国境を消してしまった。その実、差別されるニューマンを救い、キャストに感情と人格を与え認めた事で、二つの種族を味方につけたのも大きかったが。シンボルマークはホルスの眼。そんな訳でこの世界、本星はほぼ全星統一国家ですね…誰だよこの設定考えたの。あ、昔の俺か(笑)

・あすなろ園
 パイオニア2教区カリスト福音教会(どうやらカトリックらしい)に併設された、戦災孤児の為の孤児院。院長先生であるシスターカーネリアを筆頭に、シスターエメリー、シスターシトリ等が子供達の世話をしている。総督府が認可した施設で、援助を受けているのだが…その台所事情はかなり厳しいようだ。因みにこの時代、まだつるこさんは居ません、ってか生まれてません。クリオに至ってはまだ赤子ですね。

・七番艦エラーラ
 一面に農耕地が広がる、パイオニア2船団の台所。小規模ながら人工の海があり、そこからウォーターラインが中空を走る。船団内の第一次産業の実に95%がエラーラに集中しており、農業や漁業が盛んに行われている。最も、エラーラの作物や家畜、海産資源の量はパイオニア2船団的にはギリギリの数字だが。移民達が飢えぬよう、常にフル稼働…因みにこの時代、遺伝子レベルでの品種改良は率先して行われているようだ。なお、保養地としても人気が高い。

・月刊バーニングレンジャー
 ハンターズの中でもレンジャー層にターゲットを絞ったマニアックな専門誌。銃器に関する情報誌だが「読者が選ぶマイベスト・ガンスリンガー」「セイバー&パルチザンから始める近接レンジャー講座」「通り名さんいらっしゃい」等の人気企画も盛り沢山。しかし内容的にはチャラいようで、フェイなんかは時間潰しに立ち読みする程度で、情報源としては余り期待していないようだ。

・ストラトゥース(CV:新谷真弓)
 ボロキレに身を包んだ謎のヒューキャシール。パシファエの通り魔として、船団中のキャスト達を恐怖のズンドコに陥れた。その正体は、非合法のレフトハンターズ。自分が強くなる為なら、何でも平気でやっちゃう殺戮お嬢さん。奪ったパーツで常に自己改造を繰り返した結果、酷く劣悪なバランスながらも驚異的な戦闘力を発揮…耳を劈くメカニカルノイズを撒き散らし、永らくパイオニア2船団の都市伝説として語り継がれる。

・レフトハンターズ
 作中にも説明のある通り、どのハンターズギルドにも属さず、正式なライセンスを持たない非合法ハンターズ。当然、マグも支給して貰えない(でも持ってる人は割りと居そうだけど…それこそ違法な手段で)彼等は正規のハンターズとは違い、金や己の為に何でもやる…それこそ暗殺から誘拐まで見境が無い。しかし現に、彼等のような存在に需要があるのも悲しい現実ではある。一般市民は大半が、彼等レフトハンターズも含めてハンターズという職業を認識している為、どうしてもハンターズ=ゴロツキ、無頼漢、アウトローというイメージが抜けない。

・船体管理公社
 パイオニア計画で使用される、超長距離恒星間移民船団の各艦を管理する為に設立された法人団体。公社の名の通り、コーラルを治める元老院が100%出資している。業務は主に、各艦の環境管理と維持であり、天気やなんかもこの公社が操作している。まだ物語には登場してはいないが、何度か単語が飛び出てきたので、先立ってここに記しておく。ああ、今度は元老院の説明をしなきゃいかんのか…原作ゲームにおける十カ国同盟みたいなのだと思っててください(汗)ら、来週にしような、その話は!な!

・三番艦ガニメデ
 大企業が揃って本社を置く、パイオニア2船団きってのオフィス街。フォトン武器の大手メーカー、トラト社やクリス社を初め、読者様に御馴染みのアノ企業コノ企業が、本社をここに置いている。その為必然的に、移民達の居住スペースは少なく、昼と夜で人口が倍以上も違うという凄い艦。経済界の中枢が余りに集中し過ぎている事がたびたび問題になっており、本社を別の艦へと移転する企業も昨今では増えている。俗に言うコンクリートジャングルであり、船体管理公社は緑地化に努めてはいるものの…あまり成果は上がらないようだ。

・フォトン
 うーん、とうとう来たか…いや、避けて通れないな、って(汗)フォトンとは、この世界の根幹を支える画期的なエネルギーである。それは万物に宿る力だが、主に空気中より触媒を介して得られる。余剰廃棄物や環境汚染の無い、非常にクリーンなエネルギーである反面、その安定運用には割りとコストが掛かるらしい。
 んで、ハンターズが使用する武器も主にフォトンが使われている。基本的にグリーン、ブルー、パープル、クリムゾン、ゴールドの順にレベルが高く(一部例外アリ)それに応じた使用者の生体フォトンが要求される。また、同じランクの武器でも、使用者の生体フォトンによっては飛躍的に性能が変わることも。同じグリーンフォトン武器でも、エディンよりラグナのセイバーの方が痛いって話。他にもプラチナ(S武器)やレッド(赤シリーズ)クリア(フロ剣)等、さまざまな種類が存在する。
 万物に宿る、と謳われる通り、三種族の人類全てが持つのが、生体フォトンである。それは古来より氣とか超能力とか言われていた類の、本来潜在的に備えている力。ハンターズもそうだが、この世界がフォトンを中心に回っている以上、己の生体フォトンを鍛える事は非常に重要である。軍人であれハンターズであれ、見た目に反して超強い!って人は大概、己の生体フォトンを鍛えてるというオチ。生体フォトンを自在にコントロールする事で、レベルの高いフォトンアイテムを使いこなし、己の身体能力までも自在に向上させる事が可能。
 まあくどい話が続きますが、エディンがサンダーブレイカー(必要値258)を起動出来ないのは、彼の氣が足りんのですわ。逆にストラさんがデモリションコメット(必要値652)をマグ無しで使えてるのは、無茶苦茶なセッティングで無理矢理自分の生体フォトンをドッカンターボしてると思いねぇ…本来は地道に鍛えたり、マグで補ったりするのが定石です。

・フォトライド
 フォトンを動力として動く車両全般を指す。この世界では既に、全ての車両が浮揚して飛行する(車輪のあるタイプは既に嗜好品)ので、平たく言えばブレードランナーやサイレントメビウスのスピナーだと思えば解りやすい。そのままスピナーでも良いのだが、武器の投刃にスピナーがある為、混同を避ける意味で造語を設定。バイクサイズからトラックまで種類は様々。余談ではあるが、ゲーム中でもシティの上を時々飛んでる(何か警察車両っぽい)

・八番艦パシファエ
 大小様々な工場が乱立する、パイオニア2の重化学工業の中心地。大企業の大量生産工場から、職人が営む小さな町工場までが犇き合い、まるで産業革命時代を髣髴とさせる活気に満ち溢れている。既にラグオル入植に備えて、準備は始まっているのだ。他にも、ありとあらゆる製品がこの艦で製造されている…鉛筆からフォトンランチャーまで、とは良く言ったものだ。硝子の空へと無数の煙突が屹立し、毎日もくもくと煙を噴き上げている…船体管理公社の努力も虚しく、この艦の空気環境はお世辞にも良好とは言い難い。

・Pioneer Standard Optical Network
 パイオニア船団規格の光学ネットワーク、略してプソネット…いわゆるインターネットである。船団内でのインフラとして、出航前から高額な予算を投じて整備されており、船団内の移民は誰もが気軽にその恩恵を甘受する事が出来る。因みにエディンが閲覧していたのは、超大型情報集積掲示板「パイオニア2ch」のハンターズ板、マグ育成スレット。他にも大人気ネットゲーム「ファンタジースターオンライン」等、様々なサービスがある。当然、一部がアングラ化しているが、移民局ではさほど問題視していないようだ。ガス抜きも必要なのだろう。

・シーレン303(CV:蒼月昇)
 オラキオ記念大学パイオニア2キャンパスの全学内統合管理システム。コンピュータとして高い処理能力を持ちつつ、その中枢AIは高度な人格をも形成する。それらは全て、予めシーレン303に設定されたプログラムでしか無いが、初期設定を元に反復された、膨大な対人コミュニュケーションデータを持ち、感情ある生身の人間と何ら変わりがないとさえされている。この点では普通のキャストと一緒だが、彼はオラキオ記念大学の管理を目的として作られた為、キャストのようなボディを持たない。代わりに、彼自身が作った対人用イメージビジュアルも持ち、人間との対話時にはそれを立体映像で表示することで、相手と心理的に対等になるよう心掛けている。高度な人格、と言う割には極端な性格のようだが…

・一番艦イオ
 弩級恒星間移民船アリサ級の一番艦。アリサ級はパイオニアUの追従艦として設計され、居住区に重点が置かれて設計されている。一番艦は若者が多く、賑やかで雑多な町並みが特徴。多くの教育施設が並び、学生を中心に活気を見せている。物語中頻繁に出てくる、ハンターズアカデミーもこの艦に今後出来る事になるが、それはまだ未来の話…エディンが通っていたオラキオ記念大学もこの艦に。因みに彼は九番艦リシテアから通っていたが、各艦直通レールがある為、通学時間は30分程度である。

・四番艦カリスト
 弩級恒星間移民船アリサ級の四番艦。移民局より認可を得た酒場や飲食店、宿泊施設がずらりと並ぶ。御馴染み山猫亭(住所はカリスト9番地9号)もここにあり、ハンターズや一般市民で賑わっているようだ。雰囲気的には歌舞伎町と言うより新橋に近いだろう…他にも昔堅気の地域密着型商店街や、孤児院を営む教会等、物語に登場する様々な施設が点在する。無論、船団内にくまなく展開する大手スーパーマーケット「ラッピーマート」の本店もこの艦。

・オラキオ記念大学
 正式名称はオラキオ記念大学パイオニア2キャンパス。このように、本星コーラルにある有名大学は皆、パイオニア2に分校を作る形で進出している。パイオニア計画自体が「コーラル人類の文明と文化圏を、そっくりそのまま持ち出す」という目的の元に行われているので、どの大学も積極的。ただし、パイオニア1は軍が中心となった為、こうした試みは少なかったようだ。因みにオラキオ記念大学は、狭き門では無いが歴史の有る名門校。学生の自主性を重んじ、学内自治を基本方針に掲げている。

・フォトンチェア
 フォトンで出来た椅子…では無く、フォトンで浮揚する椅子。平たく言えば、マグと同じ原理で浮いている。昨今のハンターズが携帯する必需品の一つで、基本的に己のハンターズIDと同じ色の椅子を各自所有する。が、材質や形状、大きさは個人の好みがあるようだ。因みに余談だが「ぼくらの」というアニメでは、主人公達の内面を描写するアイテムとして椅子が登場する。自分のキャラがどんな椅子を所有しているかを妄想するのも、また一興であろう。

・シャーリィ=マクファーソン(CV:折笠富美子)
 嘗てエディンが通っていた大学で、同じゼミを受講していた、ごく平凡普通な少女。因みにキャンパス内では、妹にしたい下級生第2位の実力の持ち主。一般市民の彼女の眼に、休日をエンジョイするハンターズはどう映っただろうか?少なくとも、真っ当な人間は見えなかったのでは無いだろうか。ハンターズなんてまぁ、社会的にそんなもんだろう。

・クラインポケット
 フォトン科学文明の高度さを象徴する、空間圧縮技術およびその成果物の総称。簡単に説明すればドラ○もんの四次元ポケット…クラインポケットは、人類の物流社会に活気的な革命をもたらした。かと思いきや、まだまだ発展途上の分野であり、大規模大容量の収納には課題が多いようである。因みに設定の出典はOn the PhantasmPlanetより。週刊少年ジャンプ的には「泊瀬先生ごめんなさいっ!」のレベルである。

・移民局
 パイオニア2船団内を統治する総督府の窓口であり、ラグオルへの移民までの全手続きを受け持つ役所。現代における市役所レベルの機関であり、その業務は納税、年金から各種届出、防犯まで多岐に渡る。様々な課や係があり、その組織体系は近年、複雑化の傾向にある。元々はパイオニア計画の事務局であったが、超長距離恒星間移民が開始されるにあたり、次第にその権限を増していった。

・エディン=ハライソ(CV:櫻井孝宏)
 九番艦リシテアに暮らす、ごく普通の大学生…が、一目惚れしたサクヤを追って休学し、突然ハンターズに登録。新米ヒューマーとして様々なクエストに挑む傍ら、パーティの女性陣に振り回される日々を送る。性格は温厚で優柔不断、思慮深いが理で考えすぎるタイプ。多くの経験や出会いを通して、逞しく成長する…筈。

・サクヤ=サクラギ(CV:岡本麻弥)
 勝気で強気、快活な小気味良い性格で、チームを引っ張るリーダー的存在。腰まで伸びるストレートの蒼髪が眼を魅く。交渉から荒事までそつなくこなし、チームの司令塔として沈着冷静に振舞う。その反面、情に厚くて義理堅い。その為か時々、ギルドから小難しい仕事を取っては、メンバーの皆を困らせる事も。

・ラグナ=アンセルムス(CV:南央美)
 小柄で華奢な幼い容姿とは裏腹に、卓越した剣技と体術を会得したハニュエール。無口無表情で無愛想だが、無感情と言う訳では無い様だ。普段から滅多な事では口を開かないが、仲間達とのコミュニュケーションに不都合は無く、阿吽の呼吸で見事な連携を見せる事も。愛用のセイバーを常に、肌身離さず携帯している。

・フェイ(CV:豊口めぐみ)
 ハンターズの間では"ブラック・ウィドウ"の異名で知られる、漆黒の凄腕レイキャシール。細かい事は気にしない大雑把で豪快、ある意味ガサツな性格の持ち主で、何より金に汚く強欲。が、意外に正義感が強く、更に意外な事に面倒見も良い。エディンの片思いを生暖かく見守りつつ…からかい玩具にして遊んでいる。

・ハンターズ
 傭兵や冒険者といった、無宿無頼の者達の総称。ハンターズギルドに登録する事で管理され、クエストと称される様々な仕事に従事する、いわゆる何でも屋的存在。しかし一般市民からは、無法者のアウトローとの扱いを受ける事も多く、その社会的地位は高いとは言い難い。

・ハンターズギルド
 ハンターズの管理機関であり、パイオニア2総督府直轄の組織。パイオニア2船団の移民であれば、誰でも気軽にハンターズギルドを通して、様々な仕事をハンターズに依頼する事が出来る。その内容は用心棒から人探し等、多岐に渡る。

・パイオニア2船団
 超弩級恒星間移民船パイオニア2を旗艦とする、第二次超長距離恒星間移民船団。それ自体が総督府を中心とした小さな自治区であり、多くの追従艦を引き連れて、ラグオルへの永い航路を何年もかけて旅する。その為、船団内のあらゆるもの(衣食住は言うに及ばず、水や空気まで)を自給自足出来る。

・パイオニア2
 超弩級恒星間移民船パイオニア級の二番艦で、パイオニア2船団の首都でもある。主に政治的中枢である総督府や移民局等、御役所が集中している。そのせいか移民達の居住区は以外に少ない…が、特権階級の高級住宅が存在する。全艦中最も巨大で、全ての追従艦はパイオニア2に牽引される形で航行している。

・二番艦エウロパ
 弩級恒星間移民船アリサ級の二番艦。アリサ級の動力は全て居住区の維持に回される為、推進力はほぼゼロ。パイオニアUに牽引される艀みたいな物である。二番艦は有る意味で古風、庶民的な地域で、下町風情溢れる商店街や古い住宅地が存在する。住民達もおおらかで、割とハンターズへの偏見が少ない艦である。

・九番艦リシテア
 弩級恒星間移民船アリサ級の九番艦。山の手の何とやら、的な地域で、あらゆる文化圏の上流階級が住んでいる為、その街並みは雑多で一種異様…が、一部に排他的な風潮が見られるものの、治安も良く住み易い艦のようだ。古くからの名家が多数軒を連ね、様々なしきたりや行事が今も根強く(混沌と)残っている艦でもある。

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