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・サンク=クラスビン
 ココット村出身の若きド根性ハンター。頭は弱いが腕っ節だけは強い、大喰らいで自堕落な大剣使い。無知で未熟なルーキーだが、ミナガルデで数々の経験を経て徐々に成長してゆく。因みに七人姉妹の五女であり、七つ子なので同じ顔の姉や妹が沢山居る。

・メル=フェイン
 もう一人の主人公で、サンクと同じココット村出身の少女。頑固で我侭、小悪魔的な性格だが、情に厚く義理堅い一面も併せ持つ。学は無いが利発に富み、若輩ながらハンターとしてのプライドは高い…それなりに。相棒のイザヨイとは、友情を越えた絆で結ばれており、その信頼関係は決して揺るがない。

・イザヨイ=オロチマル
 本作ヒロイン。王都ヴェルドの商家の令嬢だが、そのルーツは遥か昔、シキ国の古き異能の血統に連なる。温厚で優しいマイペースな御嬢様だが、芯が強く怒らせると怖い。メル=フェインとは公私共に良きパートナーであり、常に寄り添い狩りの日々を満喫している。因みにシキ語で書くと十六夜=大蛇丸。

・ツゥ
 謎の女ハンターで、自称ムロフシを名乗るハンマー使い。おどけた独特な言葉使いは、遠い辺境の訛りとも言われるが、真相の程は定かでは無い。ともあれ、ハンターとしての腕前は一流で、皆からは頼り慕われている。が、常に飄々と掴み所が無く、狩りに対して本気になる姿はなかなか見られない。

・ブランカ
 狙った獲物は逃さない、ミナガルデでも名の知れた凄腕ガンナー。寡黙で知的なクールビューティーで、常に冷静に、時に冷徹に決断を下すベテランハンターである。徹底した現実主義者だが、意外に御節介で面倒見がいい。引退したクリオとは嘗て、互いに認め合う良きライバルだった。

・クリオ
 サンクの元相棒であり、師でもあった人物。誰もが認める一流のガンナーであったが、焔龍リオレウス討伐に失敗し引退を決意する。無口無表情で近寄り難い雰囲気があるが、メルやイザヨイ達若いハンターからは慕われていた。今は結婚し、ココット村で幸せに暮らしている。

・キヨノブ=ワタリベ
 シキ国よりこの地に流れ着いた、流離の風来坊。うだつの上がらぬ雇われ騎士に甘んじているが、粗野な振る舞いの中に潜む育ちの良さは、彼の故郷での身分を無言で語る。腕っ節は弱いが頭の回転は速く、意外に知的な一面を覗かせる事もある…が、基本的には三枚目。

・フリック=セプター
 西シュレイド王国の宮廷軍師を務めた程の人物だが、今は野に下り、クリオと夫婦となってココット村に住む。常に現実的な知識と判断を重んじる一方で、天性の閃きと多彩な奇策で、王国はここ暫く戦乱より免れてきた。その偉業に反して、性格はだらしが無くいい加減でスケベ。

・トリム=フロウライツ
 ココット生まれのココット育ち、快活でボーイッシュな銀髪の少女。一途で一本気な性格で、時に頑固な一面ものぞかせる。一人前のハンターに憧れており、後にミナガルデの街でガンナーとしての才能を開花させる事になる…が、それはまだまだ先のお話。

・ナル=フェイン
 西シュレイドでも有数の武器職人であり、メル=フェインを厳しくも優しく見守る実の姉。名工として名高く、彼女の作成した武具を求めるハンターは後を絶たない。滅龍弾やインジェクションガン、エピタフプレート等の作品を世に送り出している。山猫亭の女将とは旧知の仲。

・クエスラ=カーバイト
 狩人達が集う宿、山猫亭の名物女将。一見して普通の、誰からも慕われる妙齢の美人だが。その正体はなんと、ギルドナイトである。サンクやメル、イザヨイ達若いハンターを生暖かく見守っている。実は一話目から登場しており、作者お気に入りのフラッグシップキャラクターでもある。

・ラムジー
 山猫亭の酒場で働く給仕メラルーであり、何時かは厨房でコックになる事を夢見ている。同時にクエスラのオトモメラルーでもあり、ギルドナイトのサポート役として、情報の収集に手腕を発揮する。過去にサンクに命を救われており、淡い想いを寄せているが…

・ゼノビア
 長身褐色の若き女性ハンター。傭兵団《鉄騎》に嘗て所属していた先輩を師と仰ぎ、日夜一人前のハンターになるべく奮闘している。が、性格は呑気でのんびり屋。独特の間延びした言い様も手伝ってか、かなり頼り無い印象を受ける。しかし才気に長けた将来有望な若人である、と思いたい。

・カロン=バルケッタ
 西シュレイド王国の王立学術院に籍を置く書士。愛妻家で家族思いのいいお父さんであるが、どうにも少々頼り無い。妻ストラトスとの間に、愛娘のエクラをもうけ、割と幸せに暮らしている。余談であるが、あのフリック=セプターは同郷の後輩にあたる。

・ユキカゼ
 辺境の地、ワダツミ村よりミナガルデにやって来た少年ハンター。キヨノブやアズラエルと組んでの狩りが多い事から、周囲には三馬鹿トリオとして有名である。過去の辛い経験から、心に傷を秘めつつ、引き摺る素振りも見せぬ前向き少年だが。時折トラウマ故に現状が見えなくなる事もある。

・アズラエル
 厳寒の地、北海地方よりミナガルデに流れ着いた少年ハンター。若輩ながら非常に屈折した波乱万丈の人生を歩んでおり、故に少々性格は冷淡で歪。しかし、キヨノブやユキカゼとは打ち解けており、三人揃って三馬鹿トリオと呼ばれる程に仲が良い。まだまだこの地方に来て日も浅く、言葉遣いが丁寧なのはまだ不慣れな為。

・カー助
 焔龍討伐後、メルとイザヨイが発見した卵より生まれた雄の幼竜。その甲殻や鱗は、鮮やかな蒼に彩られ、彼が珍しい亜種である事を無言で語る。性格は火竜とは思えぬ程に人懐っこく、やや呑気で間抜け。山猫亭のハンターは皆、思い思いの名で彼を呼んで可愛がるのであった。

・シハキ
 カー助の妹に当る、焔龍と后龍の遺児。ごく普通の雌の幼竜で、生まれて初めて目にしたトリムに特に懐いている。兄とは違い、時に野生の火竜を思わせる獰猛な一面を垣間見せるが、基本的にはまだまだ甘えたい盛り。好奇心が非常に強く、山猫亭のもう一人の人気者。

・マーヤ=カーバイト
 クエスラの義理の息子にあたる、第三王女の若き騎士。剣の腕だけは確かで、十代の若さで異例の出世を遂げた。が、性格は神経質で視野が狭く、劣等感の塊。少女然とした華奢で耽美な容姿も、そんなネガティブな内面を増長させている。基本的にマザコン。

・エフェメラ=ブルーハート
 王立学術院を束ねる長にして、筆頭書士を務める女性。竜人族である為、幼い容姿とは裏腹に、それなりの妙齢である事は間違い無い。冷静沈着で、時として非情とも思える決断力の持ち主。憂鬱の魔女の通り名を持ち、書士達や王室からの信頼は厚い。

・トレントゥーノ=キサラギ
 エフェメラ=ブルーハートの側近を務める書士。常に主に影の様に寄り添い、的確なサポートで激務を支える。公私共に良きパートナーであり、内勤の書士としては模範的立場である。常に温和な表情を絶やさないが、どこか無機質感を漂わせる謎の人物。

・ヴェンティセッテ=キサラギ
 王立学術院の書士で、トレントゥーノの双子の兄にあたる人物。現地調査を好み、ライトボウガン片手に狩場を駆け回っている。その性格は、どこか冷淡な弟とは対照的に気さくな好青年。何故か気の毒な目にあいやすい、不思議な体質の持ち主でもある。

・スペイド=アイザーマン
 無精髭に眼鏡がトレードマークの、温厚で紳士的な王立学術院の書士。王城の工房を束ねるアイザーマン博士を父に持ち、最新鋭の武具を携え狩場に赴く事も少なくない。武芸百般に秀でた剛の者との噂もあるが、真相は定かではない。妹にだけは弱い。

・ネフェル=アイザーマン
 スペイドの妹で、御転婆で天真爛漫な見習い書士。父親の工房から試作品を持ち出しては、玩具にして遊んでいる。第三王女とは歳が近い事もあって仲が良く、数少ない友人として付き合っている。が、時々第三王女を連れ回しては、騎士達を困らせる事も。

・レイチェル=ライネックス
 ゼノビアの師でもあり、嘗ては傭兵団《鉄騎》に所属していたベテランハンター。とある古龍討伐の際に瀕死の重傷を負い、傷が癒えた今も狩りからは距離を置いている。現在は訓練所で、ヒヨッコハンターから鬼教官と恐れ慕われている。

・ウォーレン=アウルスバーグ
 傭兵団《鉄騎》に籍を置く双剣使いで、レイチェルやクリオとは古くからの顔馴染み。腕は親衛隊クラスだが、生来の女癖の悪さ故に、未だに百人隊長に甘んじている。その性格は軽薄で軟派だが、掴み所が無く雲の様。親しい者は皆、ウィルの愛称で呼ぶ。

・ソフィ=レッドアイ
 周りからはキリングおねーさんとして恐れられる(慕われてる)凄腕ハンター。その正体はクエスラと同じギルドナイトである。最も、クエスラと違って受け持ちの街を複数持ち、常にあちこちを忙しく飛び回っている。

・ラベンダー
 メルの里帰りに付き添い、存亡の危機に瀕するココット村に現れた謎の少女。愛称ウニ。おっとりとした性格で人当たりが良く、狩りや狩人に関してはズバ抜けた知識量を持つ。その正体は…

・ベルリネッタ
 気風が良く気持ちのいい性格で、ミナガルデの市場でも評判の看板娘。ユキカゼのガールフレンドのような、そうでもないような…友人以上恋人未満の微妙な距離感に、周囲の仲間達は内心ニラニラしている。

・ティアス=クラスビン
 あのサンクの実の姉で、七つ子の三女。銀火竜の防具に身を包むその姿からは、容易に実力の程が窺える…意外にも凄腕のモンスターハンター。ただ、サンク以上に頭が弱く、特に数を数えるのが苦手。これでいいのか高ランクハンター…

・ルミロン=クラスビン
 サンク達七つ子の父親であり、世界に名だたる龍撃槍職人。その作品は素晴らしく、各地の古龍迎撃施設で珍重されている。偉大な科学者でもあり、世界中を旅して日夜龍撃槍の研究に余念が無い。

・ラリマー=フロウライツ
 トリムの叔父であり育ての親。その正体は、世界を股に掛ける冒険野郎。古代文明の遺跡発掘にも余念が無く、一部では「根こそぎのラリマー」と悪名を馳せている。探究心と冒険心の塊で、気のおけない好漢。

・レイ=V=ドラグペイン
 ギルドナイト筆頭騎士。その腕は言うに及ばず、豪快で朗らかな性格で人望も厚い。最後の最後で登場となったが、恐らく作中でもトップクラスの強さを誇る、設定上最強ハンターの一人であろう。除名を免れたラベンダーを伴い、謎と陰謀が渦巻くドンドルマへ…彼の活躍が語られるのは何時になるやら。

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